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失笑カナダのマタニティ事情:超音波編

やっとこさ、コンプスの論文たちを提出しおえました!(コンプスとは、comprehensive examinationsの略で、博士課程の学生が、博士候補に上がるための試験のことです)
つわりのせいで、予定より随分(本当に随分)遅れてしまった。が、指導教官もコミティーメンバーも皆大変理解があって、本当に感謝しています。
結果はまだわかりませんので、全然安心できませぬが。

ところで、
これまでカナダの医療事情に何かと首をかしげてきた私ですが、妊婦となり、首の骨折れそうになるくらい面白い(?)ことがいっぱいなので、ちょくちょく思い出したら紹介したいと思います。まずは今日は超音波について。

その1 「超音波は全部で2回、3回」
日本やドイツでは検診のたび、あるいは2回に1回くらいは超音波をするようなのですが、カナダ(ブリティッシュコロンビア州)では。。。ふっふっふ、驚きの全部で2、3回がスタンダードでございます。

いやぁ、びっくりしただよ。

まず妊娠したと思った直後の5週ー7週とかでは相当異常がない限りしません。理由は「袋は見えても、肝心の赤ちゃんが見えないことが多いから」というものです。どこに着床してるかとか、そういうことも見ないのです。というか、日本やドイツでは妊娠初期にするらしい経膣超音波自体きいたことありません(全部おなかの上から)。
その後も妊娠初期ではしないことも多いらしく(私は「おなかが痛いから心配」とかオーバーに騒いで無理を言って8週のときににしてもらいました。)初めての超音波は16週、いや20週のとき、なんて人も結構いるんです。
(と思ったら、なんと、初めての超音波が22週だったというvancouさんからのコメントをいただきました!)

すごいでしょぉー?

私は2回目の超音波を19週で行いました。
3回目は30週目以降みたいです。

回数が少ないのは。。。無料だから、というのも理由かもしれません。でもドイツも全部無料だしね、あんまり理由にはならないと思うのですが。なんていうか放任主義!?!?
3D超音波とかは有料でやっているようです。(なんかグロテスクなので私はしませんが)

あ、ちなみに内診もありませーん。相当お願いしないとやってくれないみたいです。

その2.血液検査、超音波、婦人科、全部別の場所

私は産婦人科医の予約が妊娠19週になるまでとれませんでした。(日本でいう妊娠5ヶ月末。こちらでは妊娠5ヶ月はじめ。月の計算の仕方違うんですよ。日本だけ独特みたい)

え、じゃあそれまでどうしてたの!?!?って思うでしょう?

ふっふっふ。まず、BC州では産婦人科などの専門医に行くには紹介状がないといけないので、最初妊娠したと思ったらファミリードクターあるいはウォークインクリニックにいって、婦人科を紹介してもらうことから始めなくてはいけません。

そして血液検査。10週までに必ずしなければいけないようです。
その血液検査をする場所、というのは、また違うところにあって、街にいくつか点在しているラボにいって、採血するのです。

でもそれで特に異常がなければ後は紹介してもらった産婦人科から連絡があるまで待つしか妊婦のすることはありません。

私は途中でどうしても超音波して欲しかったので、ウォークインクリニックのドクターに無理を言って紹介状を書いてもらい、超音波してもらいました。そして、これも街にいくつか点在している超音波専門のところに行くのです。私が紹介されたのはえらい遠いところでした(笑)

血液検査や超音波の結果だけ、担当医師のところに行くようになっています。

で、私は特に異常がなかったからか、19週まで放っておかれたという。。。何度も電話で「まだですかぁー、まだですかぁー」と聞いたんですけどね、受付の姉さんはそっけないものでした。
まぁあまりにもつわりがひどく、どちみち17週くらいまでは外出できなかったので、病院に行くとなるとそれはそれで大変だったかも。

そして、19週にしてやっとこさ婦人科での「初診」がかなったと思ったら、また血液検査と超音波に別のところに行かなければならず。車がなければ大変です!婦人科に超音波の機材とか置いてないのよねぇ。。。なので血圧をはかって、赤ちゃんの心臓確かめて、血液検査などのデータを見て、必要な場合は薬など処方するだけ、という感じです。

3.超音波の前にはたくさん水を飲んで、トイレに行きたい状態にしておく

これね、私としてはすごく辛くて(英語ではこの状態をfull bladder といいます。)、ドイツで2回出産している姉に聞いたんです。「ねぇ、おねえちゃーん、辛くなかったぁ?」って。

そしたら姉大爆笑。「そんなの聞いたことない。いつも超音波の前に尿検査して、そして空っぽの状態で超音波に臨んだ」
と言うではありませんか!?!?

で、日本で出産したお友達に聞いたら、彼女も同じことを言うではあーりませんか。

カナダでは。。。「もうわたくし、トイレ今いかないと駄目です!」っていう状態で超音波にのぞむんです。しかもおなか押されるから余計つらい。
2時間前までに水を2杯飲んで(初期はもっと)、検査までトイレにいってはいけません、という注意書き。

しかしなぜに?日本やドイツとは使っている機械が違うのしょうか??
不思議です。

これからも不思議なカナダの医療事情と上手につきあって行きたいと思います。

今日はこの辺で。お付き合いくださりありがとうございました。

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by aisolashion | 2011-06-03 05:06 | マタニティ